意外と知らない?三ヶ日みかんの品種「早生」と「青島」の美味しさの違い

愛媛・和歌山などのみかんも有名ですが、静岡県の三ヶ日(みっかび)みかんも負けていません。みかん生産高ではトップクラスを誇るみかんの産地です。

そんな三ヶ日みかんですが、さまざまな品種があることを皆さんはご存知でしょうか。

早いところでは10月下旬ごろから出回り始める三ヶ日みかん「早生(わせ)」と、年末から年始にかけて最盛期を迎える「青島(あおしま)」があります。

どちらもそれぞれに魅力があり、美味しいみかんですが、特徴が異なります。どんな特徴があるのでしょうか?見ていきましょう。

三ヶ日みかん「早生」「青島」の特徴と美味しさ

11月から12月に出荷される品種で、三ヶ日みかん「青島」に比べて、少し小ぶりな小玉みかんです。

最も特徴的なポイントは皮が薄いこと。外皮が薄く、果肉を包む「フク」もとても薄いため、食べやすいと評判の品種です。アップにした比較画像を見ていただければ一目瞭然。早生品種のほうが、とても外皮が薄いですね!

フクは薄くて食べやすいですが、外皮が薄いので、少し剥きづらいかもしれません。

しかし、果肉がぎっしりと入っていてジューシー、そしてフクが薄くて口上がりがよく、食べやすいので人気が高い品種です。

形にも違いがあります

形にも違いがあります。早生みかんの方が、丸みがありますが、青島みかんは楕円形(扁平形)で、少しぺしゃんと潰れたような印象を受ける形をしていますね。青島みかんは早生に比べて皮が少し厚く、外皮とフクの間にすこし余裕があるため、とても剥きやすいみかんです。

写真をよく見ていただけるとわかりますが、早生みかんは外皮が薄いため艷やかで凹凸が少ないのに対し、青島みかんは皮が厚く表面にゴツゴツとした凹凸があり、しっかりとした皮であることが見ためでわかります。

美味しさには違いがあるの?

早生みかんの美味しさの特徴は、甘みと酸味のバランスが良いこと。ただ甘いだけでなく、少し酸味があためパクパクといくつも食べてしまいます。

一方、青島みかんは、濃厚なコクと甘みがあります。甘さ・コク・酸味のバランスが絶妙で、濃厚でみずみずしく、地元の方からも愛されている三ヶ日みかんの代表品種です。

出荷時期はいつ頃?

早生みかん

早生みかんは11月ごろから収穫され始めます。出荷シーズンは、11月中旬~12月中旬にかけてが多いでしょう。早いところでは10月下旬からスタートするところもあります。

青島みかん

青島みかんの収穫時期は、11月から12月にかけて。貯蔵することで美味しくなるみかんのため、出荷は12月下旬ごろからが多いでしょう。外皮が厚く、貯蔵に向いている品種のため、2月頃まで楽しめます。

青島みかんの食べごろは?

私、店長佐藤のオススメは、年明けになってからお召し上がりいただくことをおすすめします。

何故か!?その理由は、青島みかんの特徴にあります。青島みかんは皮が厚いため、貯蔵に向いている品種です。貯蔵することで果実中の酸が分解されて酸味が落ち着き、甘さが引き立つと言われています。

12月の年末から正月にかけての長期休暇のある時期に需要が高いですが、青島みかんは収穫してから一定期間貯蔵したほうが美味しいため、一概には言えませんが、1月の方がより美味しくお召し上がりいただけるかと思います!