春から初夏へ、八十八夜の静岡新茶で季節の変わり目を楽しむ

八十八夜と静岡新茶。
春が過ぎ、風が少しずつやわらかく、空気が軽やかに感じられる季節になってきました。
5月1日は「八十八夜」。これは立春から数えて88日目にあたる日で、昔から日本では季節の節目を知らせる大切な日とされてきました。
「夏も近づく八十八夜♪」と、唱歌で耳にしたことがある方も多いかもしれません。
この日を境に、遅霜の心配がなくなり、農作物が健やかに育ち始める目安として親しまれてきました。
また、「八十八」という漢字を組み合わせると「米」という字になることから、五穀豊穣の縁起日とも言われています。
そんな八十八夜のころ、日本では「新茶」が旬を迎えます。
特に、温暖な気候に恵まれた静岡県では、4月下旬から一番茶の収穫が始まり、まさに今が新茶のベストシーズンです。
新茶ってなに? 普通の緑茶とどう違うの?
新茶とは、その年の最初に摘まれたお茶のこと。
「一番茶」とも呼ばれ、冬の間にたっぷり栄養を蓄えた茶葉から作られるため、
味・香りともに格別です。
新茶の特徴は、なんといってもそのまろやかな甘みと、爽やかな香り。
苦みや渋みは控えめで、新緑を思わせるような瑞々しさが口いっぱいに広がります。
また、ただ美味しいだけでなく、新茶には嬉しい健康効果もたくさんあります。
新茶の健康効果とリラックス作用
新茶には、ビタミンCやE、ミネラル、カテキン、そしてテアニンといった成分が豊富に含まれています。
- カテキン:抗酸化作用があり、がん予防や高血圧予防に効果が期待されています
- ビタミンC:美容と免疫力アップに。熱にも比較的強く、お茶として摂取しやすいのが魅力
- テアニン:リラックス効果があり、ストレスの緩和や睡眠の質の向上にも
- 虫歯・口臭予防にもカテキンは役立つとされています
さらに、「八十八夜の新茶を飲むと、一年を無病息災で過ごせる」という言い伝えもあるほど。
縁起物としても親しまれているのが、新茶の魅力です。
特別な日に、特別なお茶を──母の日の贈り物としてもおすすめ
新茶の季節といえば、もうひとつの大切な行事があります。
それは「母の日」。今年(2025年)は**5月11日(日)**です。
最近では、カーネーションだけでなく、「ちょっと気の利いた贈り物」として
季節感のあるギフトを選ばれる方が増えています。
そんな中で注目されているのが、新茶とお花をセットにした母の日ギフト。
上品な味わいの静岡新茶と、彩りを添えるカーネーションの組み合わせは、
日頃の感謝を伝えるのにぴったりです。
体に優しく、見た目にも華やか。
和菓子や軽やかなお茶うけと一緒に、ゆっくり味わうひとときは、
きっとお母さんの心もほぐしてくれるはず。

おうち時間にも、新茶のある暮らしを
おうちで過ごす時間が増えた今だからこそ、
いつものティータイムを少し贅沢にしてみるのも素敵です。
静岡の自然に育まれた新茶は、湯を注ぐだけで
豊かな香りと静かな時間を届けてくれます。
ご自宅用にも、贈り物としても、今の時期だけ味わえる新茶をぜひお楽しみください。
旬の恵みを感じながら、季節の移ろいを五感で感じてみませんか?