お茶の“茶”は、なぜ“茶色”?──知っておきたい新茶の話と、母の日の贈りもの

静岡 茶畑

お茶といえば、緑色の湯のみの中に、ふわりと立ちのぼる香りを思い浮かべる方が多いと思います。
でも、そもそも「お茶の“茶”って、あの“茶色”の“茶”なの?」と疑問に思ったことはありませんか?

実は、「茶色」という色の名前は、昔のお茶の色から来ているんです。

日本でお茶が飲まれるようになったのは平安時代や鎌倉時代。
当時は、茶葉を蒸すのではなく、炒って乾燥させる「乾燥茶」の製法が一般的でした。
この方法で作られたお茶は、いまのような鮮やかな緑ではなく、黒っぽく、淹れると茶色~褐色の色になったのです。

そのため、「茶葉=茶色」だった時代が長く続き、「茶色」という色名が生まれました。
つまり、お茶の「茶」は、本来「茶色のお茶」の「茶」だったのです。

緑のお茶、いわゆる“緑茶”が一般的になったのは江戸時代中期。
茶葉を「蒸して、揉んで、乾かす」という現在の製法が広まり、鮮やかな緑色の煎茶が登場したことがきっかけでした。

生の茶葉が緑なのは、葉緑体に含まれる「クロロフィル」という色素のため。
このクロロフィルが、光合成の過程で緑色の光を反射することで、葉っぱが緑色に見えるのです。

そして――
今日、5月1日は「八十八夜」。
立春から数えて88日目、ちょうど新茶が摘まれる頃です。

この時季に摘まれる新茶は、香り高く、みずみずしい味わいが特徴。
冬の間にじっくりと養分を蓄えた茶の木が、春の訪れとともに芽吹かせた若葉。
それを丁寧に蒸し上げた新茶は、格別な香りと旨味をたたえています。

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そんな特別なお茶の季節に――
母の日に「新茶セット」を贈ってみませんか?

新茶の爽やかな香りと味わいは、忙しい毎日にそっと癒しの時間を届けてくれます。
セレクトフードでは、静岡の茶農家が手間ひまかけて育てた新茶を、母の日専用のギフト包装でご用意しています。

「お母さん いつもありがとう」
そんな言葉を添えた掛け紙と、自由にメッセージを書けるカードもお付けします

冷蔵庫や冷暗所でしっかり保存すれば、開封後もその美しい緑と香りを長く楽しめます。
お茶好きのお母さんにはもちろん、ほっとひと息つける時間を贈りたい方にもおすすめです。

今年の母の日は、心を込めた**「香り」と「時間」のギフト**を。
日本の伝統と自然が詰まった一煎のお茶で、「ありがとう」の気持ちを伝えてみてくださいね。