うなぎ好き必見!浜名湖が「うなぎの聖地」と呼ばれるワケ



うなぎの不思議な生態と、シラスウナギ
浜名湖といえば「うなぎ」!その背景、知ってますか?
こんにちは、セレクトフードです。
浜名湖といえば「うなぎ!」と連想する方、多いと思います。でも、実はその浜名湖うなぎは「天然」ではなく、ほとんどが「養殖うなぎ」なんです。
天然のうなぎは、絶滅の危険性が高まっていて、ニホンウナギは国際的に「絶滅危惧IB類(EN)」に指定されています。そのため、天然うなぎの流通は極めて少なく、市場で見かけるうなぎのほとんどが養殖なんです。
でも、うなぎの養殖ってどうやってるの?と思いますよね。今回は浜名湖のうなぎ養殖について、分かりやすくお話ししていきます!
うなぎの不思議な生態と、シラスウナギ実は、うなぎの生態はまだまだ謎が多いんです。完全な人工ふ化(完全養殖)はまだ実用化されていないため、養殖用のうなぎは天然の「シラスウナギ」と呼ばれる稚魚を採って育てています。
うなぎは、太平洋のマリアナ諸島近くで産卵し、ふ化したシラスウナギは黒潮などの海流に乗って日本沿岸へやってきます。12月から4月にかけて、浜名湖や天竜川の河口などで漁獲され、それを養殖池に入れて育てるのが、うなぎ養殖の始まりです。
浜名湖が「うなぎ養殖発祥の地」って知ってました?
日本で初めてうなぎ養殖が行われたのは、ここ浜名湖なんです!
1891年(明治24年)、静岡県浜名郡(今の湖西市新居町)で原田仙右衛門という方が、約7ヘクタールの池でうなぎ養殖を試みました。さらに1900年には、舞阪町吹上(現在の浜松市中央区)で服部倉治郎氏が本格的な養殖事業を始め、これが成功。浜名湖のうなぎ養殖の礎となりました。

浜名湖がうなぎの養殖に最適だった理由
なぜ浜名湖でうなぎの養殖が成功したのかというと、いくつかの好条件が揃っていたからなんです。
- 年間を通して温暖な気候
- ミネラル豊富な地下水に恵まれていた
- 養殖池を作れる広い土地があった
- シラスウナギが豊富に獲れた
- 紡績業が盛んで、カイコ(うなぎの餌)を入手しやすかった
- 小魚などの自然餌が多かった
- 東京と大阪の中間で、流通に便利な立地だった
これらの条件が揃っていたからこそ、浜名湖はうなぎ養殖の中心地として発展してきたんですね。
養殖技術の進化と今
うなぎの養殖方法も、時代とともに進化してきました。
昔は体長10cmほどの「黒仔(くろご)」という幼魚を露地池で育てていました。しかし昭和初期には、稚魚(シラスウナギ)から育てる技術が確立され、より効率的な養殖が可能に。
さらに1971年には、村松啓次郎さんがビニールハウスを使った「加温養殖法」を開発。これにより、冬でもうなぎに餌を与えられるようになり、成魚になるまでの期間が大幅に短縮されました(従来の1年半〜3年が、半年〜1年半に)。
ただし、品質にこだわる浜名湖の養殖業者は、今でも冬はハウス、夏は露地池という方法を併用し、時間と手間をかけて丁寧に育てています。

まとめ
浜名湖のうなぎが「美味しい」と言われるのには、理由があります。
それは、長い歴史と職人の知恵、そして自然の恵みに支えられた養殖の賜物だから。セレクトフードでは、そんな浜名湖のうなぎに誇りを持ち、職人が一本一本丁寧に焼き上げた、こだわりのうなぎをお届けしています。
うなぎの背景を知れば知るほど、一口がもっと美味しく感じられるはず。ぜひ一度、浜名湖うなぎの魅力を味わってみてくださいね。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!